子供用スマホに音声通話のないsimが安全で良いかもしれない

子供用のスマホで格安simを考えている人に、ぜひ検討して欲しいのは「音声通話のないsim」です。ここでは、なぜ子供向けに良いのか、いろいろ説明しなが考えていきます。

格安simで提供している3つのタイプ

まず、格安sim会社では3種類のsimを販売しています。

音声通話付きのsim

一般的なスマホのsimです。090/080から発着信できる『電話』と『データー通信』の両方が使えるsimです。

音声通話なし/SMS付きのsim

電話はできなけどSMS[ショートメール]は使えるsimです。あれ?SMSって電話番号が必要じゃない?と思った人もいるでしょう。そのとおりで、このsimは「電話をかけることができない電話番号」を与えられます。SMS[ショートメール]専用の電話番号です。SMSはアプリの認証で必要なので、SMSが付いている方が何かと便利です。

データー通信だけのsim

電話番号が全くつかないsimです。データー通信専用になります。例えば、2台目のスマホ、タブレット、ノートPCなどで使う時は、このsimが良いですね。 料金的には、何も付いてない『データー通信だけのsim』が一番安くなります。
データー通信simの料金との差額(目安)
料金の差額
データー通信sim -
SMS付きsim+100円〜200円/月
音声通話通話付きsim+500円〜700円/月

子供向けに音声通話なし/SMS付きのsimがオススメの理由

子供に安全にスマホを使わせるのに「音声通話なし/SMS付きのsim」が、良いと思います。料金面と安全面の2つから解説していきます。

基本料金が安くなる

一般的な音声通話付きプランより、500~600円ほど安くなります。

通話料金が絶対かからない

電話通話は使った分だけの支払いになります。料金は半額になるアプリを使っても10円/30秒です。操作を間違えてアプリを使わずに発信したら20円/30秒です。40円/1分。400円/10分。・・・と、あっという間に料金がかかってしまいます。 ちょっとだけのつもりが長くしゃべってしまうのは、子供だけじゃなくて親も一緒ですが、子供の方がどうしても無頓着になりやすいです。 又、子供の場合は、電話通話が別料金だと分かっていない子もいます。親のように携帯電話(ガラゲー)から使っていれば「電話」と「データー通信」が別物だと理解しやすいのですが、いきなりスマホ世代の子供には、そのあたりの違いが分からないのも仕方ないです。 格安simで安いプランにしたはずが、月末の請求で通話料金が上乗せされてびっくり!なんてことになったら、せっかく変えても元の木阿弥、台無しですね。 音声通話なしのsimにすれば、そのような心配は無くなります。

電話番号なしの方が安全面でも優れている

まず、知らないところから電話がかかってこない。そして、知らないところへ電話もかけれない。あたりまえのことなのですが、予期せぬ誘惑や犯罪から守るには「電話がない」のが簡単でとても有効な手段です。 詐欺サイト 怪しいサイトに電話番号で登録してしまい怖い電話がかかってくる。というのは昔からある定番のトラブルです。最近ではオレオレ詐欺系の電話も携帯電話(090/080)にかかってきています。 そもそも、子供あてに電話がかかかってくる事もないし、必要もないのです。 親と友達だけに電話ができれば十分なのです。

電話番号なくても代わりに通話アプリで代用できる

音声通話できるアプリはいくつかあります。電話で通話できなくても、050のIP電話など代わりの方法はあります。一番有名なのはLINEですね。LINEには『LINE通話』が付いています。LINE仲間の友達同士だけしか通話できないので安心して使えます。 そのほか通話アプリはたくさんあります。電話がなくても代わりの通話方法はあるわけです。 さらに、ここでもう一つ重要なのは、 アプリならばペアレンタル/フィルタリングで管理できる 多くのフィルタリングサービスでは、アプリのダウンロード管理や使用時間を制限できるペアレンタルコントロール機能があります。通話アプリも長く使っていれば当然わかるし、使いすぎの監視や制限ができます。 逆に言うと、電話(090/080から発着信)はフィルタリングやペアレンタルコントロールで管理も制限もできません。

固定電話にも電話できる通話アプリ

とはいえ、たとえば家の固定電話にかける時があるかもしれない。外部へ全く通話できないのは不便じゃないか?という人もご安心ください。携帯電話や固定電話へと電話できるサービスがあります。 LINE OUT 固定電話:3円/分〜 携帯電話 14円/分〜 LINE OUTは、広告を見ることにより無料で通話(1〜5分程度)もできるのですが、前もって料金をチャージしておくこともできます。コンビニなどからプリペイドカードで購入できます。 そのほかにも、050発信のIP電話アプリが幾つかあります。

音声通話なしのsimのデメリット

ここまで「音声通話なし」のメリット。もしくは「音声通話なし」でも十分な理由を述べてきましたが、少しだけデメリットがあります。通話アプリで代用する時のデメリットです。 緊急通報(110番、119番)に電話できない 0120のフリーダイヤルに電話できない 通話アプリ/IP電話の音声品質は若干落ちる この中でも気になるのは緊急通報でしょう。緊急通報(110番、119番)するような事は、ほとんどないと思います。しかし「できない」となると少し気になる人もいるでしょう。 代わりの方法としては、最寄りの交番の電話番号・最寄りの救急センターの電話番号を予め控えておく(電話帳に入れておく)ことで対処できます。 知らない人もいるかもしれませんが、各交番には直通で繋がる固定電話の電話番号があります。一般の人が電話しても全然問題ありません。むしろ、地元での小さな事故ならば、こちらの方が対応が早かったりします。同じく救急センターもあります。各自で地域を確認してみましょう。

音声通話なしでもSMSは付けておこう

「音声通話なし」のsimでも、SMS[ショートメール]は付けておいた方がいいです。SMSはアプリの認証で必要になってきます。

そもそもSMS/ショートメールとは何か?

SMS=ショート・メッセージ・サービスは、携帯電話の電話通話回線を使っての短文の文字が送れるメール通信サービスです。日本では携帯電話のメールというと、アドレス末尾が、docomo.ne.jp、ezweb.ne.jp、softbank.ne.jp、のキャリアメールを想起する人が多いと思いますが、これは日本独特のサービスで、世界的には、携帯電話のメール=SMSが一般的です。その流れから世界標準規格のスマートフォンではSMSが使われています。 SMS認証とはつまり身元確認ですね。コミュニケーション系アプリなどIDアカウントが必要となる場合は必ずSMS認証が必要になります。フリーメールのGメールを作る時(グーグルアカウント)も必要です。 ですので、音声通信ができなくてもSMS付きのsimにした方が良いです。

simのタイプ変更は料金がかかります

simのタイプ変更には料金がかかります。例えば『音声通話なしのsim』から、やっぱり『音声通話ができるsim』に変更するとなると、手続き的には、新しく『音声通話ができるsim』を発行して、届いたら付け替える。という行程を辿ることになります。再発行のような形ですね。ですので、料金的も初回手数料と同等の料金がかかるところがほとんどです。(3000円+400円前後) ですので、しっかりと考えて親子で納得してから選ぶようにしましょう。
当サイトでは、中学生・高校生向けの格安simに「音声通話なし・SMS付きのsim」を使ってはどうでしょうか?と提案しています。ですので、料金プランは「音声通話ありsim」と「音声通話なし・SMS付きのsim」の両方を表示して比較できるようにしています。ぜひ、ご検討してください。 あと、大事なのは、親子でしっかりと話し合って納得の上で一緒に決めることですね。途中での変更は料金もかかるし面倒です。使い方や環境によって電話回線があった方がいいという子供もいるでしょう。親は、どのように使って欲しいか。子供は、どのように使いたいか。を話し合うきっかけにもなればいいかと思います。 ちなみに我が家では、子供に話したら普通に納得して、じゃあその代わりにと、子供が興味を持っていたLINEmusic(音楽ストリーミング・学生割引で480円/月)を付けてあげることにしました。料金が安くなった分、こういうサービスを気兼ねなく付けれます。音楽を聴くような使い方ならば全然ハマってくれていいので、方向性として良かったと思っています。^^
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